【使い捨ての正体】

割り箸、ストロー、紙容器、ラップ、ライター、ティッシュ、コンタクトレンズ、傘、紙オムツ、レンズ付きフィルム、ノート、メモ帳、筆記具、飲料・食品の容器・・・一般的な使い捨て商品は挙げればキリがない。
だがちょっと待ってほしい。使い終わったら「ポイッ」が「使い捨て」と思われるだろうが、よく考えれば、使用する回数で「使い捨て」と呼んでいるだけで、日常のほとんど全てが「使い終わったら」「捨てて」いるのではないだろうか?長期間使用する「車」や「家」だって、テレビや冷蔵庫に至るまで例外ではなく「使い捨て」ではないだろうか?
歴史を考えると日本であれば文明開化前(世界的には産業革命前)の時代であれば、今のような「使い捨て」というような概念はなかった筈だが、科学の進歩とともに「使い終われば・壊れれば、捨てる」という文化になってしまった。それとともに、人の心まで「使い捨て文化」に染まって変化したように思う。
インターネットで簡単に物が手に入ってしまう時代であるが、情報伝達が早く・広くなり流通が進歩しただけで、原料(資源)から物を作る、資源を採る・獲る、栽培する、などの基本は何ら変わっていない。
「無用になれば捨てる」現代であるが、このままではどこかで破綻するのは目に見えている。人類の未来の為にも、今、人類にしかできないことに気付くべきではないだろうか。