【右翼でも左翼でもない、無思想・無宗教の私でも・・・】日本の「神」は「God」ではない。
日本の「神」は世界の他の神と違い、宗教というよりも「大自然」と考えた方が理解できます。それは、古くからの日本文化の多くは「大自然を崇め畏れる」という本質の上にあることからもわかります。
日本の皇室<天皇家>は世界最長の歴史を誇る王室だということを、私が意識したのは最近のことです。
今上天皇(令和天皇)は第126代(宮内庁HPより)で、世界最長となります。世界一「特異な国」といってもいいでしょう。
私たち日本人は、世界でも例のない「一君万民」(一人の君主があり、人々はみな平等であるという主義主張)の歴史を持った国なのです。
それは、民主主義国家となった今でも、変わりのないことです。しかし、多くの日本人は天皇陛下が折りに触れ、国民のために神に祈っていることや、皇室の最重要の役割が国家、国民の安寧を願う祭祀であることを知らないのです。
皇室による国民の幸せのための祈りは殆んど報じられませんが、これこそが、皇室が常に自らの存在意義としてきた重要な仕事なのです。
神の国「日本」。他国の宗教の「神=God」と違い、日本の「神」は様々な文化の中に溶け込み、日本人の心(精神)のよりどころとなってきました。そしてそれが「日本人の特異な強さ」となって世界を驚かせてきたのです。それは明治・大正時代までは揺るぎないものでした。
ところが昭和を迎え、太平洋戦争に負け、列強国は「理解できない危険な日本思想」として「日本(=日本人)を改造」し自分たちの様にしようと、日本文化の弱体化を謀り日本の政策に口を挟み続けてきました。
日本人から、日本人らしさを奪う・・・昨今の日本を見ていると、残念ながら着々とその企ては実を結んでいます。
古くからの礼節やしきたり、風習、伝統文化、日本精神は「近代化・合理化」という「理屈と数字」に流され、消滅しつつあります。人々は「便利で楽ちん」という生き方に溺れ、「自分の事」だけを考えて生きればよい社会になりつつあるのです。
日本の首相が、戦没した英霊を祀る靖国神社を参拝すると、中国・韓国をはじめ同盟国のアメリカまでもが非難してくる・・・また、それに負けて参拝を見送る日本の政治家たち。
国の礎を築いた英霊に国の首相が不戦の誓いと共に首を垂れることが、他に憚られる恥ずかしいことなのでしょうか?
今こそ、敗戦し平和の意味を理解した今だからこそ、「日本人よ、日本人たれ」と叫びたい。
国境はあっていい。そして日本らしさを守ることこそが、最大の国境自衛だと考えるのです。
以下は文化財指定された特攻戦没者の手記を転載したものです。
<特攻隊員 和田照次大尉遺書 昭和20年6月6日>
お父さん お母さん お元気ですか。
今日私は特別攻撃隊員として出撃致します。
・・・中略・・・
昨年の七月以降遂にお目にかゝる機会はありませんでした。
然しあの時 夏の清々しい夕べ 明るい燈の下で皆様と楽しくお話した時の事はいつも忘れませんでした
私が居なくなってもみんな元気で お父さんは外でお働きになる お母さんは内の仕事をおやりになる
けさ江やふき江 ともえはすこやかに大きくなって 幸福な家庭を持つ様になる
そして皆が明るく楽しく扶けあって美しい生活を営む
私はそれを希(こいねが)い それを析って居ります
出撃前で時間がありません
私の心は如何にしてもこの大業を完遂する事とみな様の御元気であるを願ふ事です
では 御機嫌よう さようなら 煕次
皆様へ 六月六日
<昭和20年6月6日 戦死>