【故郷を想う。感謝の七草粥】

子どもの頃、故郷の新潟・魚沼の山間の村では、正月7日頃といえば野山や田畑には雪が2mも3mも積もり、七草どころか白一面の世界に色のついたものを探すのが一苦労、という風景であった。そんな中でも、母があり合わせの野菜を組み合わせて作ってくれた七草粥はよく覚えている。それ自体はこれといってうまいものではないのだが、大根漬けや漬菜などを合わせるとこれが新鮮で、何杯もお替りしたのを覚えている。
大人になり、故郷を離れた今、スーパーに行けばセリ・ナズナ・・・でおなじみの「七草粥セット」が、乾燥食材として袋に入って売られている。
今どきの若い方々には、最早そんな風習は忘れられつつあるようだ。もちろん、それを子どもたちに伝えていない私自身に責任がある。
それでも、今年も無事「春の七草」が入ったお粥を食べることができた。
コロナ、コロナで大変な世の中だが、また一つ新しい年を迎えられただけで、ありがたいこと、と思わずにはいられない(^^)