【先輩は今】グレタさん、元気である。以前、国連気候サミットで皮肉られたトランプ氏へ、皮肉たっぷりのお返しだそうである。
私は、この手の話題にはまったく興味がない。ただ、グレタさんに思うことはある。もう30年も前になるだろうか、セヴァン・カリス・スズキさんという少女のこと。9歳でECO(子ども環境NGO)を立ち上げ、環境活動を開始。12歳のとき、ブラジルで開催された「地球サミット」にECOの仲間たちと旅費を集めて参加。最終日に本会議で行った6分間のスピーチが世界中に感銘を与え、セヴァンは一躍環境運動の象徴的存在となった。
スズキさん、今は40歳を超えている歳になるだろうが、環境活動家として健在だそうだ。
ここで言いたいことは、大人たちを「何もしていない」「悪化させた」と詰ってみても、やがて自分もその「大人」になっていくということ。
大切なことは、彼女だけでなく自分も含め、他人や社会を責めたり象徴的で小気味の良いリーダーやシンボルを担ぎ上げることではなく、自分も社会の一員として、一人一人が自分に何ができるかを考えることだと思う。
(写真はネットより、大人になったスズキさん、グレタさん)