【水に浮いた油のような人付き合い】

【水に浮いた油のような人付き合い】真新しい戸建て住宅が並ぶ一角。カラスが大喜びの餌場だ。朝から、ゴチソウが広がっている。小学生のこどもたちが、遠巻きに見ながら通っていく。良い勉強になっているようだ。
無視して通れない変わり者の私は、しゃがみこんで拾い始めた。
一人、また一人とごみ袋を抱えてきては、好奇の目を向けては無言で立ち去ってゆく。「物好きがいるもんだ・・・」とでも言いたげだ。カラスたちは頭上から私に非難の声を浴びせてくる。
意地の悪い北風が、餌場を吹き広げてゆく。また一人、ゴミ袋を抱えてきた・・・私は何を期待してか、「おはようございます」と言ってみた。・・・40年暮らしても、なかなか、都会の孤独には慣れない私である(^^)