【野次馬には、どうしてもなれない】
信号もなく危ない交差点だ・・・誰もが考えていた・・・子どもたちの通学時間帯、いつも通るルートだ。救急車が停まっていたが、その陰になった向こう側で悲劇が起きていた。倒れた自転車と乗用車、路線バスも止まっていた。どうやら、救急車が到着した直後のようで、救急隊員が(おそらく自転車に乗っていた)負傷者の容態を診ていた。パトカーがサイレンを鳴らして複数台走ってきた。
現場の惨状はここでは触れないが、明らかに当事者らしき人の他に3~4人が立ち止まって見ていた。
私は、こういう現場は、自分がなにかできない場合は、立ち去ることにしている。
自分や家族が同じ目に遭い、野次馬たちの好奇の目にさらされることを想像してしまうからだ。
これがもし繁華街だったら人だかりができ、多分、スマホカメラの餌食にされるのだろう・・・
私には、好奇の目でただ見ていることはできない・・・。
もし自分だったら、自分の家族だったら・・・
人間とは怖いものだ・・・
登校していく親子連れに「見ない方がいいですよ」と声を掛けるのが精いっぱいだった・・・