【ふるさとは遠きにありて・・・】これって、生まれ故郷を懐かしむ郷愁の詩では???
私も思い違いしていましたが、これは室生犀星が生まれ故郷の金沢で、東京を想って詠ったものだそうです。犀星の生い立ちからくる辛い思い出のある生まれ故郷よりも、二十歳で上京して苦しいながらも身を立てた東京を恋しく想った詩だと云います。
私の別の解釈としては、(東京でも金沢でも)故郷は実際に身をおくよりも、遠くで想うものだ、ということかもしれませんね。
室生犀星 小景異情―その二
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
さて、FBより、過去の投稿を引用したメッセージが届きました。2012年、わが子等の母校の中学校の生徒が、創立記念式典で披露してくれた合唱です。