人間の尊厳を取り戻す!【認知症でも希望を捨ててはいけない!】病院治療や薬に頼らず、約90%の方がほぼ治っている事実にビックリ!
昨日は自立支援型介護で日中オムツゼロ、胃ろうゼロ(胃ろうを外す)を達成し、さらにこれまでに歩行率100%、常食率100%、個浴率100%、を達成した「特別養護老人ホームあかいの郷」の記念講演会でした。(残念ながら母親が生きているときの成果ではありませんが、私は現在も家族会会長をしています。)これが6年前に虐待事件で行政処分を受けた施設とは思えません!
自立支援型介護の分野では第一人者である国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授による基調講演を初めて聴講しました。
歩く、食べる、考えて話す、自分で排泄する・・・健康な人には当たり前のこの行為が、如何に大切で人間の尊厳たるものであるか。
そして母が晩年に患った「認知症」。当時は、お決まりのテストで「認知症」と診断されてしまうと、認知症は治らないもの、と医師に告げられ、気休めの薬を飲まされ続けました・・・最期は、私の顔はおろか、自分の名前すらも分からなくなっていました。本人の苦悩と恐怖は想像を絶しますが、それを介護する者(家族全員)も、自分の家族であるからと己を犠牲にして体力と気力の限界まで堪えなければなりませんでした。
そんな私には、この講演で聞いた内容は信じられないようなことでした。実績値(2年前)で約90%の方々が認知症の症状が完全かほとんど消えた、というのです。それも、薬を止め、家庭に居ながらにしてできるというのです。竹内教授の「希望を持つこと。家族や地域全体で取り組むこと」という言葉が印象的でした。
母は逝ってしまいましたが、「最期まで人間らしく生きる」ために「希望を持って老いや認知症と闘う」勇気をもらいました。
あかいの郷でも今後は、施設で要介護度を改善し、自宅に戻り尊厳ある暮らしができる支援をする高齢者介護を目指すということでした。