【愛しのティッシュペーパー】

便利な時代になったものである。
箱に入ったティッシュペーパー。顔を出している超薄く美しく加工された紙の端をつまんで引っ張り出すと、次の紙が引かれて顔を出したところで、つまんだ1枚だけが離れて手元に残る。これが、箱の中の紙がなくなるまで繰り返される。
昔話で恐縮だが、子どもの頃はティッシュペーパーなどなく、鼻紙(花紙、チリ紙)を使ったものだった。もっと前は新聞紙、そしてもっと前は・・・そこいらの植物の葉っぱだった。
別に昔話をしたいわけではないが、紙は貴重品だった。新しいノートを買ってもらうと(最初は)書くのがもったいなくて、丁寧に使い始めたものだった。ガリ版印刷のわら半紙・・・。
たかが紙、されど紙。これも貴重な森林資源からできている。そして森林は、海から蒸発した水(雨)と、落ち葉や昆虫などの死骸や糞が分解されてできる良質な土が育んでいる。植物は動物が生きる上で欠かせない酸素を生み出す。森林(山)の良質な土がろ過した栄養豊富な水(雨)は、川を通り、水辺の動植物や農作物を育み、人間の飲み水を供給し、やがて海へと帰り、人間にとって貴重な海の生き物を育む。
う~~~ん・・・壮大な自然循環のドラマだなぁ(^^)
この貴重な自然を子どもたちに残すことが、自分と子孫の幸せであり、さらなる未来へつなぐ基本なんだなぁ(^^)/