早く目覚めたので、気になっていた庭の草取りを1時間ほど。生前、田舎から呼び寄せた父母と暮らしたことがある我が家。父母はよく草取りや庭仕事をしてくれた。9月の蚊は、生き残りをかけて必死に攻撃してくるので、蚊取り線香を傍に置いて、黙々と早朝の草取りだ。やがて父や母の姿が走馬灯のように浮かび去る。思わず、蚊取り線香の煙に手を合わせる自分がいた。なぜか、しおれかかった1本の「ツユクサ」を抜くことができずに、残しておいた。
一首「父母(フボ))のいる 猫の額の 草むしり 蚊取線香(カトリセンコ)に 何故か手合せ」