【日本よ、目を覚ませ!】

【日本よ、目を覚ませ!】日産会長カルロス・ゴーン氏の公私混同の欺瞞経営にはあきれた。しかし5年ほど前は、天才よ神よと褒そやされた人物だ。そもそも、「日産」という日本を代表する企業が、欧米流の経営手法(経営者)に経営を委ねたのは何故なのか合点がいかなかった。日本は、日本人による日本の歴史と日本の文化に立脚した日本型の経営により、敗戦によるどん底から世界屈指の経済大国に這い上がって来たのだ。深く考え、他を分析し、その手法を取り入れ、改良し、新しいものを生み出すのが得意な筈の日本人ではないのか。日産の「丸投げ」してしまうかのような経営放棄的行為は、日本人としてどうしても納得がいかなかった。日本の雄、トヨタ自動車は、いまだに日本型経営で世界に冠たる地位を維持しているではないか。それは、数字をにらんでいるだけの小手先経営ではないからだ。企業文化(=国勢や従業員)をしっかりと捉え、武士道にもある潔さと清廉さを持った経営が日本型経営の良さではないのか。働き方改革も大事だとは思うが、それは海外を模倣することではない。残念なのは、日本の歴史に立脚した文化を軽視するかのような今の日本人の姿である。日本には、日本の果たすべき役割があり、それを支えるのは、歴史・風土に根差し地に足を付けた「日本人魂をもった日本人」だと信じている。欧米に倣い、カブレる今の日本を見ていると切なくなってしまう。「やったぜ日産」と、どこかの国の気質のような、事件の渦中の日産を揶揄するようなSNS投稿(ツイートしたのはホンダ販売店員)などは、日本人の堕落を物語っている。「自己犠牲をもってしても和を尊ぶ」という精神は、世界のどこにも真似できないもの。人口の減少に歯止めがかからない今、目の前にある見てくれのいいものに手を伸ばし、快楽だけを追って生きる類の人口割合が増えれば増えるほど、己の未来を塞いでいくことに気付くべきだ。
今こそ日本人は姿勢を正し、歴史と文化を尊び、不幸な戦争の痛手から立ち上がった先達の勇気と叡智を今一度思い起こし、日本人としての誇りと自信を取り戻すべき時だ。
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