【今日の拾い物】初めにお断りしておくが、「拾い物」と言っては失礼であることはご容赦願いたい。
夏が来たような(まだ梅雨明け宣言がない?かも?)、朝から汗ばむ陽気である。いつものようにポチポチと歩き始めた。2分もたたないうちに、ガスト前の歩道で向こうから杖を持って歩いてきたお爺さんに「すみません、大森町はどっちですか?」と声をかけられた。隣街である。私「大森町はあっち、反対方向ですよ」。この問いかけとその様子(コンビニ袋、裸足でサンダル履き、着衣の様子)で初めてでもないパターンにピンときた。言葉遣いはしっかりして、私の目を見てしっかりと話してくる。私「住所はわかりますか?」。するとポケットを探って、丁寧だが、あれこれとメモ書きしてある紙片を見せてくれた。そこには住所はいくつか書いてあるが、「大森町」というのは見当たらない。私は「五十嵐といいますが、お名前は?」と問うと、しっかり名前を告げてきた。問わず語りでいろいろと話しかけてくる。私は隣のコインランドリーの日陰に誘導して、自分のバッグとごみ袋を置いた。どうやらコンビニ(セブンイレブン)に下着を買…いに出て、帰り道が分からなくなったらしい。昔は九十九里あたりで八百屋をしていたが、妻は先立ち、今はこの辺り?のアパートで一人暮らしだという。しばらくヒントを探ったが、どうにも送りとどけ先がつかめない。時間ばかりが立つので「警察にお願いして送ってもらいましょうね」とお断りして、110番した。パトカーを待つ間お爺ちゃんの昔話、とくに若い頃の武勇伝に耳を傾けた。よく外で喧嘩をしたが、母親が厳格だったらしく、悪いことをすると厳しく叱られたこと、昔は高級だったバナナの話など、嬉し気に語ってくれた。「母親、女房は偉い。絶対に粗末にしてはいけない。また女・子供に手を上げてもいけない」という言葉が耳に残った。15分ほど経っただろうか、パトカーが来て私の役目は終わりである。人のこころに寄添うと、自分が見える。
さて、そろそろ年齢的にきついが、今日も目まぐるしい「時間と人間の渦」に飛び込むかぁ(^^);!わお~30分の遅刻だぁ~~~・・・でも、今日は朝の急ぎの会議もないので、やっぱりごみ拾いだけはやろう~~~っと(^^)/