今失われがちな、深く清らかな愛を感じます。
〇かの時に 我がとらざりし 分去れの 片への道は いづこ行きけむ
〇あづかれる 宝にも似て あるときは 吾子ながらかひな 畏れつつ抱く…
〇松虫の 声にまじりて 夜遅く 子の弾くならむ ギターの音す
〇母吾を 遠くに呼びて 走り来し 汝を抱きたる かの日恋ひしき
〇三十余年君と過ごしし この御所の 夕焼けの空見ゆる窓あり
〇たづさへて 登りゆきませ 山はいま 木木青葉して さやけくあらむ
〇今しばし 生きなむと思ふ 寂光に 園の薔薇の みな美しく
※画像・和歌は転載です。