伝統と文化の国、ニッポン!・・・が危ない・・・

 

昨夜、渡辺謙がNHKに出てたなぁ・・堅くて面倒くさい話ですが・・本当に自分は日本を解っているのかなぁ。日本が日本でなくなるとき、それを平和と呼べるのかなぁ・・。
渡辺謙がナビゲータ役の昨夜のNHKスペシャル「私が愛する日本人へ~ドナルド・キーン 文豪との70年~」を見て、相当へこんでしまった自分がいます。
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<・・略>日本人は大きな渦の中にいると我を忘れてしまい、その中にいることを喜ぶところがあります。「仕方がないから、自分も同じことをやろう」と。
谷崎潤一郎先生は、戦争の熱狂の中、「戦争、戦争」というようなことではなく、美しい言葉、美しい小説、美しい庭・・これが本当の日本だと分かるように、記録を残しておきたいと考えたのではないでしょうか。<・・略・・>
私は、だいたいにおいて日本は良い方に来たと思います。しかし、自分たちの伝統に興味が無いということは、ひとつの弱点だと思います。いちばん良いことは、過去のものの良さを勉強して知るようになって、自分のものにして、自分がそういうものから特別な愉しみを得ること。
伝統はときどき隠れている。見えなくなる。しかし流れています。続いています。それは日本の一番の魅力です。
<・・略・・>時代に決して流されることなく、自分の信じる道を歩み続けた谷崎潤一郎先生。その姿こそ、日本人の素晴らしい生き方として皆様に知っていただきたい」
<・・略>
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そして大震災の翌年(平成24年)、日本国籍を取得したドナルド・キーン氏の最後の言葉が忘れられません。
「外国人の大部分は、日本を逃げた。私は違います。日本を信じます」
・・・信じるに値する日本なんだろうか・・・