【野山のめぐみ】子どもの頃からの感覚は衰えないものだ。父や母と春の野山に分け入っては「この辺にありそうだ」という野生の感覚!?が身に浸み込んでいる。我が故郷(新潟魚沼)ではアケビの新芽が「木の芽」として春を告げる山菜として喜ばれる。今は千葉だが、幸いにもアケビを目にする環境で暮らしている。秋にアケビがあるということは、春には「木の芽」である。
しかし残念なことに、この辺の木の芽は苦みが強くてうまくない。やはり「長く雪の下で耐え忍んだ木々だからこその味」なのだろうか。
10年以上の歳月をかけてこの川土手に自分たちで植えた桜並木。今、桜吹雪を浴び、故郷を想いながら我妻と散歩できるとは、まことに幸せなことである。ここに及べば、唯々、総てに「感謝」しかない。