【失せたご近所付き合い。「国」とは・・・】5年に1度の国勢調査の年である。自治会長を11年務めている私は、3度目の「指導員」として関わっている。実際に各世帯を担当する「調査員」の推薦から始まり、期間中の調査員のサポートが主な役目である。
200世帯程度の町内会であるが、それでも毎回思うことがある。それは、調査員(同じ町内の住人)の方が訪問すると「個人情報」を盾に、あるいは理由は不明だが(役所の職員とでも思っているかも?)調査員を「毛嫌い」し、邪険に応対する家がある、ということだ。
「国勢調査」とは、国民世帯の基礎的な調査のことで、最も重要な「人口」をはじめ家族構成など、文字通り政治(行政)の基礎となる様々な数値の基となる調査である。これがいい加減になるということは、行政もいい加減になる、ということと等しい。
どこかの国の様に、人口もはっきりしないような国にはなりたくないものだ。
1.自分の暮らしは「日本」という「国」の枠があり、「文化や慣習」、「法律というルール」があり、それに守られているからこそ成り立っている、という基本中の基本を考えられない国民が多すぎはしないだろうか?
2.「個人情報」とやらを気にしなければならない危ないご時世も問題だが、ご近所同士の付き合いが希薄になることは、その危険な状況に拍車をかけることになることをよく考えたい。