地元の小中学校の学校評議会に参加している。地元の話ではないが、昨今では衛生問題なども相まって、学校バザーそのものが無くなったり、バザーはあってもカレーや餅つき、焼きそば、大福もちなどの食事は提供しない、あるいは市販のものを仕入れて販売する傾向があるという。衛生問題はさておくが、それにかかる手間暇を敬遠する保護者も多いという。たしかに一定の理解はできる。が、強引かもしれないが、家庭の食事はどうなのだろう・・・。他人に提供するわけではないから話は別、であろうか。それとも、家庭でも冷凍食品などを、チン、とやって済ませているのであろうか・・・。たしかに出来上がってしまえば手作りだろうがレトルトだろうが、ハンバーグはハンバーグであり、チャーハンはチャーハンである・・・だが、それを手間暇をかけて愛情を注いで作ってくれる親の背中を見る、という、最も大切な部分はどこにいってしまうのであろう。子どもに親が食事を与えない・・・「子ども食堂」があちらこちらで立ち上がっているという。食育という言葉が言われて久しいが、当たり前の事、目に見えないことが、子どもの心の成長にいかに必要な栄養分であるかが忘れ去られているようだ。今の子どもは将来の大人であり親である。つまり今後の世の中を作る子どもたちが、大切な心の栄養を欠いた状態で育ってゆく世の中が案じられてならない・・・ネットや合理化・機械化・自分ファーストが蔓延していく世の中が末恐ろしい。結局は、自分たちに跳ね返ってくるのだが・・・。