2,478日目のつぼやき・・朝、良くすれ違うおじいちゃんがいる。杖を突いてゆっくりゆっくり歩いている。行き先は「デニーズ」である。足が不自由の様だ。いつも「おはようございます」を交わしながらすれ違うのだが、良く会うので、思い切って話しかけるようになり、お名前も聞いた。わずかな時間だが世間話もするようになった。ニコニコと笑顔の素敵な、品の良い物言いのこのおじいちゃんがなんとなく気になっている。この冬空の下、サンダルに素足!・・聞けば近くのアパートで年金に頼っての一人暮らしだという。デニーズで朝ごはんですか?と尋ねると『ご飯は高いから食べない。安くてお代わりができるコーヒーを飲みに行くんだ』という。素足で寒くないか、と尋ねると『すべるから履かない』のだという。一人暮らしで靴下も履かず、朝食は抜きでデニーズでお代わりができるコーヒーを飲むささやかな暮らし。(どうか、風邪をひかないように。私でよければ話し相手になりますヨ)・・先輩たちが繋いでくれたこの時代、この国、この街である。決して余生などとは思わない。「与生」をどうか安らかに、穏やかに暮らしてほしいと祈った。